本文へスキップ

TEL. 0280-86-6790

〒306-0413 茨城県猿島郡境町山崎833-1

 My Vintage Audio Project

このページでは当店オーディオ装置の構築意図や音質改善のためのプロセスなどを通じて、同好の皆様との情報共有の場にしたいと考えております。

このページに対するご意見ご質問などはこちらまでどうぞ
 Email to SUZUKI ELECTRIC.


EMT-930 & DYNAVECTOR 507MK2 & KOETSU MC CARTRIDGE

ターンテーブルシートはファブリックボード+Audio Replas TS-OPT300HR, レコードスタビライザーにはOPS-1HR, カートリッジシェルにはRHS-1HR, カートリッジスペーサーにはRCS-25-SSを使用しています。
また、スパイクインシュレーター仕様の中空型オーディオラックへの設置にはOPT-100HG SS HRを使用し、シェルリードやアームコードにはWE製リッツ線を使用しています。シェルとアームの接合部にはZYX-Ringを使っています。アナログ再生ではカートリッジ、シェル、アーム、ターンテーブルシート、スタビライザーなどどれ1つとっても手抜きは禁物です。従来のようなアナログ再生の構築方法では昨今の成熟したデジタル再生に遠く及ばないなどという笑うに笑えないことにもなりますから、それなりの覚悟をもって探求し続ける熱意と継続性が必要になってくるのではないかと思います。

オーディオラックについて
オーディオラックは中空角型鉄パイプを溶接したもので、ピンポイント接点の棚板には15mm厚のベーク板を使用しています。金属ケースの設置に水晶などを使用した場合設置側の材料によっては思ったような効果が得られないことが有ります。例えば機器が金属系の場合:金属ー水晶ー金属よりも金属ー水晶ーベーク板の方が良い結果が出ます。金属ー水晶ー木材もイマイチです(木材はよほど硬いものでも振動を吸収してしまうため)が、化学製品(いわゆる石油系)はもっとダメです。以前は何も考えずに木製ラックを使用していましたが、音の違いを知ったら二度と元には戻れません。結局私の場合金属ケースにベーク板を介して取り付けた930を中空角型アングル製ラックのベーク板にリプラス水晶を挟んで設置しました。中空アングル型ラックの天板や床への接触部分は全てリプラス製ピンポイントインシュレーターを介していますのでプレーヤー部分は床との間に3か所のインシュレーターを挟んでいるということになります。

ターンテーブルシートとスタビライザーのこと
ゴム系ターンテーブルシートは単なる滑り止めの効果以外に何も期待できるものではありませんが、革製やフェルト、硬質ガラスなども余計な不帯音が耳に付いたり情報量が減ってつまらない再生音になったりと、いずれも一長一短が有りこれぞというほどのものはありません。結局、情報量が減らずに余計な変調のかからないものということを第一に考えるとAudio Replas製水晶シート以外に選択肢はありません。しかし、これがまた懐具合と相談しなければ容易に調達できるものでもないという厄介な一品なのです。とはいえ、これを一度耳にしたら何がなんでも手に入れなくては夜も寝れないほどの代物なのです。皆さんの場合清水の舞台から後ろ向きに飛び降りる程の覚悟は必要ないでしょうから是非ともチャレンジしてみて下さい。また、レコードスタビライザもターンテーブルシートと同じ物性のものが理想的です。要するにレコードの振動を吸収せずに可聴帯外に拡散させることが出来る物質で処理能力の早い(振動伝達スピードが速い)素材のものが必要ということになります。
なお、水晶シートをEMT927や930に使う場合どうしても必要になるのがメインターンテーブルと水晶シートの間に使うサブベースです。化学製品や金属製品は論外としてガラスも共振周波数が可聴帯内に有りますので好ましくありません。結局のところここでもフェノール樹脂系の硬質ベーク板のお世話になるしか有りません。ちなみに、EMT930ではメインターンテーブルより少し大きめの325mm径で厚さは1/2インチ(使用するアームの高さ調整範囲を考慮)で製作しました。なお、回転数の微調整にはターンテーブルにのせて使用するアルミ製のストロボスコープとネオン球を使って行います。

EMT 930モーターについて
927/930のどちらにもいえることですが、電源トランスとモーター用進相コンデンサーは迷わず交換すべきです。EQアンプやランプ、ストッパーなどを働かせるための電源としては十分かもしれませんが、モーターを回すための電源としてはあまりにもお粗末です。また、付属のシーメンス製やボッシュ製MP型進相コンデンサーも音のことなど全く考慮していない代物です。私の場合はここにSPRAGUE BLUEJACKET(Total 50W)とハイグレードセラミックコンをシリーズ接続にしシルバーマイカをパラレルにして適正容量に調整して使用しています。容量誤差については930の方がシビアで927ではそれほど神経質になる必要はなさそうです。

Dynavector DV-507MK2トーンアーム
このアームほど感度が良くトレース能力の高いアームを知りません。20代の頃に同タイプの505を使っていたせいも有るかもしれませんが、スタティックバランス型アームの安定感のない再生音を避ける意味で選択肢から除外していますので、結局のところ505と同型の507MK2が最良と判断し今に至っています。あの頃世間ではFR64Sや66Sがもてはやされていましたが、ステンレスという合金特有の反応の鈍さと重針圧カートリッジ用というところが私の選択肢には入りませんでした。

KOETSU MC Cartridge
ダイナベクター507MK2の高感度アームで最大限の性能を発揮できるカートリッジといえば光悦しかないでしょう。と勝手に決め込んでいますが未だにこれを超えるようなクオリティーを持つカートリッジにお目にかかったことがないので相変わらず使い続けています。最近のカートリッジにはネオジムマグネットを多用しているようですが、いくら磁束密度が高くても磁束方向がバラバラなネオジム磁石では妙なザワザワ感が音楽に付きまとうようで、一聴元気のある音なのですが奥行き感がなく平面的な音の傾向になりがちです。例えれば純鉄コアトランスとパーマロイコアトランスの違いのような感じが有り、いわゆる生の音のような静まり返った空間から誇張感のない輪郭のくっきりした音楽が鳴り響くというイメージには程遠い気がします。カートリッジケースには樹脂製からアルミなど多種多様に存在しますが、強大な針先のエネルギーを受け止める側の素材がなんであるかによって音の傾向が決まってしまいます。物理振動を吸収せずにはじく方向の材質というと結局水晶のような高硬度で均一な共振周波数を持つ天然素材しかありませんが、シェルなら未だしもカートリッジケースとなると懐具合などというレベルの金額ではなさそうなので諦めて天然石のヒスイやメノウで我慢しましょう。

カートリッジシェルについて
シェルというのも殆どカートリッジケースと同じ考え方で選ぶのが良いと思いますが、いずれにしても共振点が可聴帯内に有るような素材ではその共振周波数によって悪影響を受けますが、かといって振動を吸収してしまうような素材では音楽の情報までも吸収されてしまいます。結局のところオーディオリプラスの水晶製シェル以外に選択肢は無いということになります。


MC STEPUP TRANS

WE純鉄リングコアを使用したMCカートリッジ用昇圧トランスです。入出力端子はWE製を使用し設置用インシューレーターにはAudio Replas OPT-100HG-SS/HR+RSI-M6を使用しています。WE555Wや594Aスピーカーを使用していた20~40代の頃はWE261Bや208PなどにSPUやTYPE-C、FIRCHILD 225A等を組み合わせてジャズやロックなどに使用していましたが、KLL439スピーカーの導入とともWE純鉄リングコアを使ったMCトランスを使うようになり、ようやくクラシックが聴けるようになったという感じです。仕事柄多くの著名な?トランスを聴く機会も有りましたが、古典的なローコンプライアンスカートリッジ+パーマロイコアMC昇圧トランスあたりで情緒的に音楽を鳴らすならそれなりに雰囲気も有りあれやこれやと音の違いを楽しむことも出来るでしょうが、クラシックレコードのオーディオファイル盤あたりを正確に鳴らそうとするならば、パーマロイ系トランスや古典的なナローレンジトランスなどでは役不足感が否めないでしょう。


PREAMPLIFIER


WE 417A - WE 404A - 6AB7 - INT(WE201 type 10K:40KCT) - 4D22pp - 6Kpp Output Trans の4段構成プリアンプです。比較的大がかりなプリアンプで電源部は別シャーシになっています。音の良いプリアンプを目指す上でハイゲインで有りながらSN比が良いという相反する到達点を目指すことに異論はないはずですが、そこがプリアンプ製作のむずかしさであり面白さでもあります。確かに微小信号部分を多く含む大規模なプリアンプの構築にはある程度の経験と臨機応変な対応力が多少必要にはなりますが、そこは根気と探求心で何とか乗り越えましょう。な〜に心配はいりません、完成した暁には双3極MT管を使ったコンパクトな既製品プリアンプやWE系と称されるウエストレックス製ラインアンプの改造品、WE129や120、130などのラインアンプを改造して小型パーマロイ型インダクターを使用した600Ω型LCR RIAA EQなどと組み合わせたプリアンプとは桁違いの充実した音楽で貴方のリスニングルームを満たしてくれるに違いありません。


LCR RIAA EQUALIZER & 600 OHM ATTENUATOR UNIT

WE製純鉄リングコアを使用したRIAA EQUALIZERとDAVEN製TTのロータリーSW部分を使用した600Ω型アッテネーターです。配線に使用したWEリッツワイヤーは曲げると折れ易いため結束していません。



MATCHING TRANS

こちらはパワーアンプに接続するインピーダンス変換トランスとして製作したものです。当方のアンプはプリもパワーもハイゲイン仕様なのでトランスのレシオ比を高く取る必要がありませんから5倍程度の昇圧比(600Ω:15KΩ)で製作しました。コアはWE201型トランスを巻き直して使っていますが、ケースによる音の違いを確認するために今回はWEトロイダル型トランス用鉄ケースに封入してみました。分解能の良さとニュートラルな音楽表現が魅力です。


4D32pp POWER AMPLIFIER (NEW VERSION)

6AB7 - 6AG7 - INT - 4D32pp - Output Trans の3段構成パワーアンプです。+B供給用電源には371Bと705Aをパラレル接続にて使用しています。2枚目画像は4D32をプッシュプルドライブするためのインターステージトランスで10K:40KCTのレシオを持っています。このトランスもWE最初期型ギャップ無201型コアを使ってリメイクしたものです。
本機は当店が目指す音の方向性を具体化するためのプロトタイプとして継続的に多くのノウハウを蓄積し構築して来た初代4D32アンプの完成度を維持するために敢えて回路や定数などを変更せずに使用中のパーツもそのまま移行することとしました。これにより新たに導入した黄銅製シャーシやセラミック端子台、WEリッツワイヤーなどの影響が再生音にどのように反映されるかなども把握出来るのではないかという新たな期待を込めての製作となりました。結果としてはシャーシが既製品のアルミ材から黄銅製に替わったことによる情報量の多さが、オーケストラや管弦楽のような編成の多い楽曲の再生がより一層生きいきと再現できるようになり、当初の目論見通りの展開になって来ました。さて、音出しから1週間ほど経過しエージングも進み大分安定した音になってきたところで再生音のバランスを取るために再調整をやってみました。ドライブ段6AG7の動作を僅かに変更してみたところ劇的な改善が得られ、改造に改造を重ねてきた初代4D32アンプを超えるアンプが完成しつつあるのではないかという思いがいよいよ現実のものとなって来たという感じです。やはり材料の物理的振動が再生音を支配する割合は相当なものだということなのでしょう。抵抗やコンデンサー、真空管ソケット、ラグなどの小物パーツなどを含めてあらゆるものが影響し合って再生音を形成しているということを改めて実感させられたアンプ作りとなりました。


KLANGFILM KLL439 & BAFFLE

1200×1500サイズのメイプル集成材をシェラック仕上げにした平面バッフルです。画像の2枚目はスピーカーシステム後方壁のルームチューニングの様子です。平面バッフルの場合スピーカーを部屋に設置しただけで十分な音のする装置など有りませんから、必ず何らかの方法でルームチューニングが必要になります。ルームチューニングのポイントとしてはライブな環境のオーディオルームの定在波を上手く取くことでしょう。低域が出過ぎるや出ないまたは全体敵に音がボケるなどは定在波を上手く処理することで殆ど解決します。低域の抜けの悪さをアンプのせいにする前にルームチューニングをやることが大切です。定在波は吸収して減らすのではダメで、如何にピークを作らずに拡散させるかがポイントになります。なお、重なり合う帯域の音を吸収してバランスを取るルームチューニング材では一聴して効果が上がったように感じることが有っても落ち着いて試聴を重ねれば明らかに情報量が少なくなっていることに気づくはずです。
スピーカーコードについてですが、私の場合はWE製リッツワイヤーに音質劣化がほとんどないであろうと勝手に判断した4mm幅の極薄100%シルクテープをテンションをかけながら巻いたケーブルをバイワイヤー結線にしています。シルクテープを巻く理由はWE最初期型トランスに使われている黒エナメル二重シルク絶縁ワイヤーの音の良さを実感したからですが、きつく巻くのは線の鳴きを極力抑えて通過する電気信号に物理振動を与えないようにするためです。その後シェラックか高周波ワニスなどを浸透させてやればより一層シャープで分解能の高いSPコードになります。


WESTERN INC, ISOALTION TRANS & AUDIO REPLAS POWER OUTLET

200V-100VアイソレーショントランスにはWESTERN INC製とトロイダル型アイソレーショントランスを使用しています。各アンプのヒーター回路やEMT-930のモーター駆動用にはアメリカ製トロイダル型から供給し、その他の高圧整流ユニットへの供給にはWESTERN INC製を使用しています。Audio Replas SBT-4SZ/HG-MK2SRへはJODELICA ETP-930RHを通じて供給し, OUTLET BOX から各機器への供給用ACプラグにはAudio Replas RCP-1RUやFURUTECH FI-50M NCF, JODELICA ETP-950RHなどを使用しています。画像のWESTERN INC製アイソレーション電源は最大115V-44.5A(5KW)の出力を取り出せるものですが、さすがにこの巨大さですから多少のうなりも有りますが、音質的にはこれ以上ないと思わせるだけの性能を持っている気がします。




ナビゲーション