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 My Vintage Audio Project

当ページでは当店のオーディオ装置の構築意図や音質改善のためのプロセスなどを通して、同好の皆様との情報共有や意見交換の場にしたいと思います。
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f-suzuki@xc5.so-net.ne.jp


EMT-930 & DYNAVECTOR 507MK2 & KOETSU MC CARTRIDGE
ターンテーブルシートはファブリックボード+Audio Replas TS-OPT300HR, レコードスタビライザーにはOPS-1HR, カートリッジシェルにはRHS-1HR, カートリッジスペーサーにはRCS-25-SSを使用しています。
また、スパイクインシュレーター仕様の中空型オーディオラックへの設置にはOPT-100HG SS HRを使用し、シェルリードやアームコードにはWE製リッツ線を使用しています。シェルとアームの接合部にはZYX-Ringを使っています。アナログ再生ではカートリッジ、シェル、アーム、ターンテーブルシート、スタビライザーなどどれ1つとっても手抜きは許されません。従来通りのアナログ再生方法では昨今の成熟したデジタル再生に及ばないなどという笑えない話にもなりますから、それなりの覚悟をもって探求し続ける持続性も必要になるでしょう。

オーディオラックについて
オーディオラックは中空角型鉄パイプを溶接したもので、ピンポイント接点の棚板には15mm厚のベーク板を使用しています。金属ケースの設置に水晶などを使用した場合設置側の材料によっては思ったような効果が得られないことが有ります。例えば機器が金属系の場合:金属ー水晶ー金属よりも金属ー水晶ーベーク板の方が良い結果が出ます。金属ー水晶ー木材もイマイチです(木材はよほど硬いものでも振動を吸収してしまうため)が、化学製品(いわゆる石油系)はもっとダメでした。以前は何も考えずに木製ラックを使用していましたが、音の違いを知ったら二度と元には戻れません。結局私の場合金属ケースにベーク板を介して取り付けた930を中空角型アングル製ラックのベーク板にリプラス水晶を挟んで設置しました。中空アングル型ラックの天板や床への接触部分は全てリプラス製ピンポイントインシュレーターを介していますのでプレーヤー部分は床との間に3か所のインシュレーターを挟んでいるということになります。

ターンテーブルシートとスタビライザーのこと
ゴム系ターンテーブルシートは単なる滑り止めの効果以外に何も期待できるものではありませんが、革製やフェルト、硬質ガラスなども余計な不帯音が耳に付いたり情報量が減ってつまらない再生音になったりと、いずれも一長一短が有りこれぞというほどのものはありません。結局、情報量が減らずに余計な変調のかからないものということを第一に考えると、Audio Replas製水晶シートくらいしか残りません。しかし、これがまた懐具合と相談しなければ容易に調達できるものでもないという厄介な一品なのです。とはいえ、これを一度耳にしたら何がなんでも手に入れたくなるという代物で、何が有っても後戻り出来ないであろうこの局面をどう乗り切るかを考えるしかないという決断が必要になります(そこまででもないかも?)。しかし、後々あの時無理して導入して良かったと思うことは確実です。皆さんの場合清水の舞台から後ろ向きに飛び降りる程の覚悟は必要ないでしょうから是非ともご一考下さい。さて、レコードスタビライザーについてはターンテーブルシートにほぼ同じ物理特性を持ったものが必要で、漬物石ではありませんので重ければ効果があるということではありません。要するにレコードの振動を吸収せずに可聴帯外に拡散させることが出来る物質で処理能力の早い(振動伝達スピードが速い)材料が必要ということになります。そうなるとやはり水晶のような超高速振動素子が最も優れているということになります。ちなみに、水晶シートをEMT927や930に使う場合どうしても必要になるのがメインターンテーブルと水晶シートの間に使うサブベースです。化学製品や金属製ではダメでガラスも共振周波数が低いので宜しくありません。結局ここでもフェノール樹脂系の硬質ベークのお世話になるしか有りません。私の場合930なのでメインターンテーブルより少し大きめの325mm径で厚さは約12mm(使用するアームの高さ調整範囲を考慮)で製作しました。

EMT 930モーターについて
927/930のどちらにもいえることですが、電源トランスとモーター用進相コンデンサーは迷わず交換すべきです。EQアンプやランプ、ストッパーなどを働かせるための電源としては十分かもしれないが、モーターを回すのに100Vー220Vオートトランス式ではあまりにも合理的過ぎます。それに、シーメンス製やボッシュ製MP型進相コンデンサーが音を悪くしています。私の場合サープレッサー抵抗をSPRAGUE BLUEJACKET(Total 50W)とし、進相コンデンサーには特殊セラミックコンをシリーズ接続にしシルバーマイカをパラレルにして適正容量に微調整しています。容量誤差については930の方がシビアで927ではそれほど神経質になる必要はなさそうです。しかし、巨大な927用モーターはいつ見ても魅力的ですね。質量分離型アームにロングタイプが実在すればとつくづく思う今日この頃です。

Dynavector DV-507MK2トーンアーム
このアームほど感度が良くトレース能力の高いアームを知りません。20代の頃に同タイプの505を使っていたせいも有るかもしれませんが、普通のスタティックバランス型アームは再生音に安定感が無い気がして選択肢から除外していますので結局のところ505と同型の507MK2を使うことが最良と判断し今に至っています。その頃世間ではFR64Sや66Sがもてはやされていましたが、ステンレスという合金特有の反応の鈍さと重針圧型というところがクラシック主体の私の選択肢には入りませんでした。ちなみに64FXや66FXというアルミパイプ製も有りますが507MK2のクオリティーには及びません。

KOETSU Jade & Agate Platinum MC Cartridge
ダイナベクター507MK2の高感度アームで最大限の性能を発揮できるカートリッジといえば光悦しかないでしょう。と勝手に決め込んでいますが未だにこれを超えるようなクオリティーを持つカートリッジにお目にかかったことがないので相変わらず使い続けています。最近のカートリッジにはネオジムマグネットを多用しているようですが、いくら磁束密度が高くても磁束方向がバラバラなネオジム磁石では妙なザワザワ感が音楽に付きまとうようで、一聴元気のある音なのですが奥行き感がなく平面的な音の傾向になりがちです。例えれば純鉄コアトランスとパーマロイコアトランスの違いのような感じが有り、いわゆる生の音のような静まり返った空間から誇張感のない輪郭のくっきりした音楽が鳴り響くというイメージには程遠い気がします。
カートリッジケースには樹脂製からアルミなど多種多様に存在しますが、強大な針先のエネルギーを受け止める側の素材がなんであるかによって音の傾向が決まってしまいます。物理振動を吸収せずにはじく方向の材質というと結局水晶のような高硬度で均一な共振周波数を持つ天然素材しかありませんが、シェルなら未だしもカートリッジケースとなると懐具合などというレベルの金額ではなさそうなので諦めて、せめて天然石のヒスイやメノウで我慢しましょうということなのです。

カートリッジシェルについて
シェルというのも殆どカートリッジケースと同じ考え方で選ぶのが良いと思いますが、いずれにしても共振点が可聴帯内に有るような素材ではその共振周波数によって悪影響を受けますが、かといって振動を吸収してしまうような素材では音楽の情報までも吸収されてしまいます。結局のところオーディオリプラスの水晶製シェル以外に選択肢は無いということになります。



MC STEPUP TRANS
WE純鉄リングコアを使用したMCカートリッジ用昇圧トランスです。入出力端子はWE製を使用し設置用インシューレーターにはAudio Replas OPT-100HG-SS/HR+RSI-M6を使用しています。WE555Wや594Aスピーカーを使用していた頃はWE261Bや208PなどにSPUやTYPE-C、FIRCHILD 225A等を組み合わせて使用していましたが、オイロダインKLL439スピーカーの導入とともWE純鉄リングコアを使ったMCトランスを使うようになりやっとクラシック音楽が聴けるようになったという感じがします。



PREAMPLIFIER
WE 417A/5842-WE 404A/5847-6AB7- INT(WE201 type Core 10K:40KCT)- 4D22ppの4段構成プリアンプです。比較的大がかりなプリアンプで電源部は別シャーシになっています。音の良いプリアンプを目指す上でハイゲインで有りながらSN比が良いという相反する到達点を目指すことに異論はないと思いますが、そこがプリアンプ製作のむずかしさであり面白さでもあると思います。このような微小信号部分を多く含む大規模な装置の構築には、多少の経験と臨機応変な対応力などが必要になることは当然ですが、な〜に心配はいりません。完成した暁には既製品プリアンプの代表格のようなX7やY7、U7などのエコノミー管を使用したNF型やCR型プリアンプなど足元にも及ばないほどの充実した音楽で貴方のオーディオルームを満たしてくれるに違いありません。画像中央の整流ユニットはWE705A HIGH-VOLTAGE RECTIFIER TUBEを使用した+B電源用で、371Bの音の良さを705Aを複数使うことで何とか補えないものかという虫の良い発想を現実化してみようという試みなのですが、これから夏に向かうというのに、新たな大型暖房機のようなもの(1本当たり25Wのヒーター電力の球を14本)を導入していったいどういう魂胆なのだろうとお思いでしょうが、驚くなかれ一段と音が軽くなり誇張感のない自然な音が目の前に広がり音楽を聴く楽しさを倍増させてくれる好結果となりました。



LCR RIAA EQUALIZER & 600 OHM ATTENUATOR UNIT
LCR EQにはロスの少ないWE製純鉄リングコア(プレス型)を使いCRパーツにはELMENCO SILVER MICAとSPRAGUE BLUEJACKET RESISTORにて回路を構成しています。単純な回路だけに材料の質がストレートに音に反映されますので、WE製だからとか、WEのアンプに付いているからなどの安易な部品選びでは中々希望通りの音にはならないかもしれません。



600 OHM IMPEDANCE MATCHING TRANS
こちらはパワーアンプに接続するインピーダンス変換トランスとして製作したものです。当方のアンプはプリもパワーもハイゲインですのでトランスのレシオ比を高く取る必要がありませんので、600Ω:15KΩ(1:5)で製作しました。コアはWE201型を使用していますが、ケースによる音の違いを確認するためにWEトロイダル型トランス用鉄ケースに封入してみました。



4D32pp POWER AMPLIFIER
6AB7-6AG7-4D32ppの3段構成パワーアンプです。+B供給用電源には371Bと705Aをパラレル接続にて使用しています。ヒーターDC点火はLRを独立させWEゲルマ二ウムダイオードによる両波整流方式にて供給しています。WE系の装置を使用していた頃にはヒーター回路のDC点火にタンガーバルブを使用していたことも有りますが、最近小電流回路へのヒーター供給には水銀型タンガーバルブによる両派整流式DC点火が最も優れているのではないかと思うようになってきた。というのも、先ごろLR独立DC点火用のヒーターチョークをWEリングコアタイプのみでダブルチョークにしてみたところ、俄然F特が広がり分解能がますます良くなり所謂優秀録音盤といわれるレコードの再生が増々面白くなってきたからである。
2枚目画像は4D32をプッシュプルドライブするためのインターステージトランスで10K:40KCTのレシオを持っています。このトランスコアもWE最初期型ギャップ無コアを使ってリメイクしたものなのですが、このインターステージトランス無くしてこの音は得られないであろうと思うほどの威力を持っているトランスです。



KLANGFILM KLL439 SPEAKER SYSTEM & PLANE BAFFLE
1200×1500サイズのメイプル集成材をシェラック仕上げにした平面バッフルです。画像の2枚目はスピーカーシステム後方壁のルームチューニングの様子です。平面バッフルの場合スピーカーを部屋に設置しただけで十分な音のする装置など有りませんから、必ず何らかの方法でルームチューニングが必要になります。ルームチューニングのポイントとしてはライブな環境のオーディオルームの定在波を上手く取くことでしょう。低域が出過ぎるや出ないまたは全体敵に音がボケるなどは定在波を上手く処理することで殆ど解決します。低域の抜けの悪さをアンプのせいにする前にルームチューニングをやることが大切です。定在波は吸収して減らすのではダメで、如何にピークを作らずに拡散させるかがポイントになります。なお、重なり合う帯域の音を吸収してバランスを取るルームチューニング材では一聴して効果が上がったように感じることが有っても落ち着いて試聴を重ねれば明らかに情報量が少なくなっていることに気づくはずです。
スピーカーコードについてですが、私の場合はWE製リッツワイヤーに音質劣化がほとんどないであろうと勝手に判断した4mm幅の極薄100%シルクテープをテンションをかけながら巻いたケーブルをバイワイヤーにしています。なぜシルクテープを巻くかって?WE最初期型トランスの1次側等に使われている黒エナメル二重シルク絶縁ワイヤーの音の良さを実感した上で「この方法なら音質劣化も少ないだろう」と思っただけの単純な発想です。話を戻して、ネットワークのリターン側共通ラインを分離して独立させたバイワイヤー結線は、一般的な共通アース方式で気になるクロス付近での混濁感がほとんど無くなり俄然分解能が上がります。この方法はネットワークの共通アースラインを分離させることが可能で、良質なスピーカーケーブルを通常の倍の長さで入手出来る方なら一度やってみる価値が十分有ると思います。




ISOLATION TRANS (200V→100V) & POWER OUTLET
200V-100VアイソレーショントランスにはWESTERN INC製とトロイダル型を使用しています。
各アンプのヒーター回路やEMT-930のモーター駆動用にはアメリカ製トロイダル型、その他の高圧整流ユニットへの供給にはWESTERN INC製を使用しています。Audio Replas SBT-4SZ/HG-MK2SRへの供給にはJODELICA ETP-930RH, OUTLET BOX から各機器への供給用ACプラグにはAudio Replas RCP-1RUやFURUTECH FI-50M NCF, JODELICA ETP-950RHなどを使用しています。画像のアイソレーション電源は最大115V-44.5Aの出力を取り出せるものです。さすがにこの巨大さですから多少のうなりは有りますが音質的には大変良好です。なお、本体前面パネルのHUBBEL製ACアウトレットは使用せずに直接トランスからWE単線+WE線をハイブリットにしたケーブルを通してオーディオリプラス製コンセントボックスに供給しています。




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